令和6年2月19日、東松島市議会では各議員からの一般質問が行われ、多くの重要なテーマが取り上げられた。
中でも特に目立ったのは、消防団の改善を求める声である。齋藤 徹議員は、消防団環境の見直し必要性を強調し、全団員を対象に行ったアンケートの結果を市民と団員に開示するべきだと述べた。市長の渥美 巌氏は、消防団の重要性を認め、必要な資機材の配備や団員待遇の改善に取り組んでいると回答した。
事故防止に関する質問では、齋藤議員が先月の横断歩道上で発生した交通事故を取り上げた。市長は、教育機関周辺の横断歩道に照明を設置すべきだとの考えを示した。特に女子生徒が巻き込まれた事故に関して、周囲の安全にも配慮が必要だと述べた。市は今後の交通安全啓発にも力を入れる意向を示した。
また、道の駅の運営計画についても注目が集まった。市は、11月にオープン予定の道の駅で、地場特産品の販売や地域振興を狙っている。市長は、地元産の食材を使用した飲食施設も含め、さまざまなキャンペーンを通じて多くの来場者を迎え入れたいという考えを述べた。この道の駅は、観光誘客の拡大に寄与するものと期待されている。
さらに、過疎地域に関する質問もあった。旧鳴瀬地区の人口動態について、渥美市長は、地域の指定された過疎地域が現在256人減少し続けていることを報告。この減少を食い止めるために、市としての具体的な施策を今後も実行していくと答えた。
学校運営に関する質疑もあり、小中学校の統廃合の可能性や、複式学級の導入についての議論が交わされた。教育長は、適正規模、配置は流動的であり、地域の意見を反映して進めていく必要があると述べ市民への丁寧な説明を約束した。