令和3年9月30日、東松島市の定例市議会が開かれ、主に財政に関する重要な議案が審議された。
会議では、令和2年度一般会計及び各特別会計の決算認定に関する7件の議案が一括して審議された。財務常任委員会委員長の五野井敏夫氏は、全ての議案が慎重審査の結果、認定すべきとの決定を報告した。これに対し、議長の小野幸男氏は討論なしとし、陪席議員全員が認定を支持した。
特に、恒常的な経営問題を抱える農業分野が議題にのぼった。「米の需給調整及び米価下落・稲作経営農家支援対策に関する意見書(案)」が取り上げられ、阿部勝德議員が趣旨説明を行った。彼は新型コロナウイルスの影響による米価下落について詳細に説明し、具体的な支援策を求めた。今後、米の需給改善に向けた対策の強化を要望した。
具体的には、農業経営体への支援の必要性が指摘され、米主産地の作況が平年並みであるにもかかわらず、需給環境が厳しい事実を強調される。また、JAいしのまきのデータも踏まえ、令和2年度と令和3年度の価格差についても言及され、顕在化する経営問題に対する具体的な解決策が求められている。
この日程では、意見書案も原案通り可決され、関係機関に早急に送付されることが決まった。議会の動きは、地域農業の早急な改善を求める声に支えられている。
定例会は、午前10時に開会し、約15分の審議で全ての議案を終了し、閉会を迎えた。