令和4年12月9日に開催された東松島市議会では、さまざまな政策課題が取り上げられた。
特に、新型コロナウイルス対策が優先的に議論され、市長の渥美巌氏が感染状況やワクチン接種の進捗について情報を提供した。
市内の新型コロナウイルス感染者数は3,553人に達し、57%が65歳以上の世代で占められている。
ワクチン接種率は年齢層によってさまざまであり、特に若い世代の接種率が低い点が指摘された。
さらに、議員からは日曜日や祝日のデマンドタクシー運行についても提案があり、利便性向上のための検討が求められた。
また、市営住宅の管理問題も取り上げられ、特に高齢者の一人暮らし世帯からの要望に基づき、鍵管理やガラス破損対応についての見直しが必要であると議論された。
次に、漁業の振興施策が議論の焦点となり、特に今年の養殖品、カキやノリの生産低迷が指摘された。
国の補助金を活用しつつ、品質向上を図るための取り組みが重要視される中、特に地球温暖化の影響を受けた水温上昇に悩んでいる事実が報告された。
市は、今後の生産状況にも注視しながら、漁業者支援の方針を強化していくと述べている。
最後に、防災施策についても議論され、特に災害時における避難行動要支援者の計画策定と福祉避難所設置の進捗状況が確認された。
自治会や自主防災組織との連携を強化し、地域に特化した防災教育が重要視されることが確認された。
これらの政策課題に対し、市は今後も改善を図りながら、地域住民の安全、健康、そして生活の質を向上させる施策を進めていく姿勢を強調した。