令和2年12月10日の東松島市議会では、食品ロス削減や若者の移住促進など、多岐にわたる議題が討議された。
食品ロス削減に関して、櫻井政文議員は地域での啓発活動の現況を問うた。
市長の渥美巌氏は、各地でのごみ分別減量化説明会を通じて、市民への理解促進に努めていると述べた。
また、学校給食現場での取り組みとして、食べ残しをしない指導や、食育を推進していることを明らかにした。
議会においてフードドライブの設置箇所についても問いかけられ、市内で三か所の取り組みが行われ、認知度の向上が課題であるとした。
さらには、子ども食堂が地域の食育や貧困問題に寄与するという意見が挙がり、行政による支援の必要性が求められた。特に、宇佐美 重徳議員からは、食堂運営への支援や、食材の供給に関する提案が行われた。
コロナ禍の影響で移住希望者が増えている中、若者が東松島市を選んでもらうために、市長は新たな施策の検討が重要と強調した。
加えて、地域の魅力や住みやすさを広めるためのシティプロモーションの強化が必要だとし、既存の事業の拡充を図る取り組みを続ける意向を示した。
さらに、若者の政治参加への関心を高めるための方策も議題に上がり、穿った意見として、参加人数の少なさが指摘された。
この点について、各地域団体と連携した活動を展開する考えが示された。
災害対策においても、議員からの提案が続出し、地域防災力を高めるための具体策が求められた。