令和3年6月16日、東松島市議会の定例会が開催され、市の独自施策や教育関連の課題について活発な議論が交わされた。特に、デマンドタクシーの運行エリアについては、「高齢者が隣接市町の病院に行く際の利便性向上のため、市外に行く乗車を認める例外的な対応を検討してはどうか」との提案がなされたが、「現在の許可条件では難しいとの見解が示された」と報告されている。
観光政策については、観光資源を最大限に活用する方向性が確認された。特に、矢本駅前の砂像が集客に貢献していることに触れつつ、「砂像を活かした観光振興策を継続して取り組んでいく意向」が表明された。一方、赤井官衙遺跡群が国史跡に指定されたことを受け、「文化遺産の保存と活用について地域の理解を得ながら進めていく」との方針が示された。
広報については、市報の発行回数について「現在の月2回の発行を維持するべきだ」との意見があり、より多くの情報を市民に伝える重要性が強調された。また、 市報に特集ページを設けて地域の魅力を伝え、読者の関心を引く工夫も今後考慮されるべきとの提案があった。
教育に関する議題では、音読や読書の重要性に言及され、家庭での読書活動の促進も求められた。さらに、アクティブラーニングについて、積極的な取り組みが進められていることが確認され、地域コミュニティとの連携が強化される必要があるとされた。子供の体力向上を図る施策についても明確に対象にされ、スポーツ健康都市としての取り組みが進められることが期待されている。
市長の意気込みとして、観光や教育への支援が今後一層強化されることが確認され、地域の宝を次世代に継承するための努力が続けられると述べられた。