令和元年6月19日に開催された東松島市議会において、市の教育、漁業及び観光の振興に関する重要な議題が提起された。特に、アサリ漁場の復活やカキ殻の再利用、地域の観光振興策が焦点にあった。
最初に、アサリ漁場へのカキ殻再利用について報告があり、漁協青年部が提唱したこの計画は、漁業者にとって期待される成果となる。市長の渥美巌氏は、この取り組みがサキグロツメタ貝の駆除に効果があると期待を寄せている。また、湾内に放棄されている竹の処分については、現在大きな問題となっており、処理方法の模索が急務であると強調した。
次に、観光振興に関して、小野 幸男議員から、観光特区のような整備が望まれるとの発言があった。市長は、観光が東松島市の経済振興に寄与することを認識し、地域資源を活かすための取り組みを進める意向を示した。特に、オルレによる交流人口の増加を機に、地域資源の一体的な活用と観光の拡充を図る必要性が述べられた。
さらに、あおみな研修施設の利用者増についての検討も行われ、地域おこし協力隊などの新たな利用者の獲得に向けた施策が求められた。市長は、農業や水産業を志す住民が利用できるよう、施設の柔軟な活用を支援する考えを示した。
議会の最後では、新教育長の志小田 美弘氏が、いじめ問題への取り組みを強化するとの姿勢を表明した。これは学校と地域が連携し、児童生徒の心のケアを行うためのもので、保護者との協力が不可欠であるとした。教育長は、地域の力を結集し、全市的な取り組みを進める考えを強調した。
地域の教育環境や氷河期を乗り越えるための議論が進んでいる中で、さまざまな問題が市民生活に影響を与えている。市は、これらの問題に対処するため、教育や漁業、観光の分野での更なる努力を続ける必要がある。