令和4年9月12日、東松島市議会定例会での議論が行われ、水道料金の値上げや女川原子力発電所の再稼働についての市長の見解が示された。
水道料金の改定については、石巻地方広域水道企業団が近年の住民数の減少を背景に、平均20%の値上げを検討中である。これに対し、渥美巖市長は、コロナ禍で市民生活が困窮している中での一度に20%の値上げは市民にとって大きな負担になるとし、段階的な値上げを提案している。市長は、値上げ案に理解を示しつつ、企業団に対して、経費削減や収益事業の模索を促している。
次に、女川原子力発電所の再稼働に関して、渥美市長はこの問題は国の政策に関わる事であるため、市として知事や女川町長の判断を尊重する意向が示された。一方で、UPZ地域に位置する本市に対しては、電源立地交付金などの未払い支援が続くことに不満を表明し、国と県に要望していく姿勢を示した。
道の駅構想についても進捗状況が報告された。整備計画は順調に進行中で、高速道路利用者のターゲットを意識した施設整備が考慮されており、出店予定者からの要望があることも示された。市長は、地元特産品の販売を促進するために、観光との連携を強化していく意向を示した。さらに、地域防災の拠点としての機能も模索しており、太陽光発電設備の設置などが視野に入っている。