令和3年2月15日、東松島市議会定例会が開催され、市民の生活に密接に関連する重要なテーマが議論された。
主な議題のひとつである「コロナワクチン接種体制について」では、土井 光正議員が市長に具体的な接種スケジュールを問うた。市長の渥美 巖氏は、ワクチン接種が4月から65歳以上の高齢者に対して始まる予定であることを伝えた。医療従事者への接種は2月中に開始し、約9週間で対象者全員への接種が実施される方針だ。山田花子保健福祉部長は、接種館の確保やマンパワー不足を解消するため、地域医師会との連携を強化すると述べた。
もう一つの重要な話題が「防災無線等による情報発信について」である。土井光正議員は、コロナ禍における防災無線のアナウンス内容が単調で、市民に飽きられ、感染症に対する緊張感を欠くのではないかと指摘した。市長は、放送内容を国や県の方針に合わせて適宜変更していることを強調し、若い世代への訴求も視野に入れる考えを示した。
さらに「良好な住環境の整備について」も議論された。市長は、市街化区域の拡大や安価な住宅地提供の必要性を説き、特に若い世代に焦点を当てた施策を進める考えを示した。特に昨年からの人口減少の傾向を踏まえた施策が求められている。
最後に、「地域共生社会の実現」に向けた多様な取り組みも紹介された。手代木 せつ子議員が地域包括支援センターの増設について質問し、市長は高齢化社会における相談機能の強化を図る方針を述べた。ボランティア活動の拠点整備についても言及があり、今後の進展が期待される。