令和4年9月14日に開催された第3回東松島市議会定例会では、通学路の整備やデジタル化の推進、災害公営住宅の払い下げについての議論が行われた。特に、通学路の整備については、滝健一議員が具体的な改善点を提案した。
滝議員は、鳴瀬桜華小学校と鳴瀬未来中学校の生徒の通学路について、狭い歩道の拡幅を求めて質問した。市長の渥美巖氏は、実施に向けて宮城県への要望を行っていると述べた。歩道の拡幅事業は課題が多いが、地域の安全性向上に向けた取り組みを続けていくと強調した。
次に、デジタル課創設に関する議論が展開された。浅野直美議員が市のデジタル化について質問し、渥美市長は今年10月に東松島市DX推進本部を立ち上げ、来年4月にはデジタル推進課を設置する計画を発表した。この改革は、利便性の向上と効率的な行政運営を目指し、市民がデジタル技術を活用できる環境を整えることを目的としている。
さらに、災害公営住宅の払い下げについても触れられた。市長は、災害公営住宅の入居者に対する支援策を強化しており、来年度には譲渡協議を進めることを明らかにした。これは、被災者の生活安定化を図る重要な取り組みと位置付けられた。
最終的に、震災追悼に関する議論も行われた。追悼行事の重要性に対して、市長は今後も追悼式を継続して開催する意向を示した。また、自由に献花できる体制がすでに整えられていることを確認し、地域の人々が参加しやすい形で追悼の意を表すことが大切であると述べた。
このように、タウンホール形式の本議会では多角的な問題について議員たちが多くの提案をし、地域住民の安全や支援に向けた具体的な方策が議論された。