令和5年第1回京田辺市議会定例会が、令和5年2月17日午後1時30分に開会された。議会は新年度予算を含む多くの重要議案を審議する。
議長の松村博司氏は、議会の開会にあたって厳しい財政状況に触れつつ、市民生活の質を向上させる施策の推進が重要であると強調した。また、今年は各種イベントが再開される中で、依然として新型コロナウイルス感染症やロシアによるウクライナ侵攻に伴う影響が続いており、物価高騰や雇用環境への影響が懸念されると述べた。
市長の上村崇氏は、持続化給付金不正受給に関する事件について謝罪を行った。職員が不正受給を行ったことにより、市政への信頼を損ねたことを重く受け止め、再発防止に向けた取り組みをさらに強化する旨を述べた。市長自身が給料を減額することも明らかにし、自らの責任を示した。
また、行政報告においては、令和5年度当初予算で325億1,000万円を見込んでいることや、個人市民税、固定資産税の増収が期待されることが報告された。特に、子どもたちの医療的ケアに関する支援体制の整備についても、予算確保が必要であることが提起された。
さらに、議会では市民福祉に関わる数多くの議案が審議され、特に健康保険や医療制度については重要な見直しが求められている。議案第19号では令和4年度一般会計補正予算を計上し、7億7,390万円の減額を行い、329億6,820万円に修正される見込みである。
今後の議会運営において、議員たちの議論を通じて市民の意見を聴取し、透明性のある行政運営を進めていく意向が確認された。また、2月24日の一般質問への準備が進められており、各議案についての詳細な討議が期待されている。