令和3年第3回京田辺市議会定例会が10月18日に開催された。議事では、令和2年度の決算認定に関する議案が中心テーマとして取り上げられ、各会計の歳入歳出決算認定が行われた。
おおむね順調に審議が進む中、認定第1号としての令和2年度京田辺市一般会計歳入歳出決算認定は賛成多数の結果で承認されました。委員会の岡嶋一晃決算特別委員長は、「慎重に審査した結果、賛成多数で認定すべきとの決定に至った」と報告しました。
特に国民健康保険や介護保険、後期高齢者医療に関連する決算は、市民の生活に直接影響を及ぼすため、議員の関心を集めました。増富理津子議員は、決算と市民生活の実態について深い懸念の声を上げ、制度改善の必要性を強調しました。
また、意見書案として提出された「沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を埋め立てに使用しないように求める意見書」は、次田典子議員によって提案され、地元住民の立場からの強い呼びかけがありました。「沖縄戦では多くの命が奪われ、その遺骨を土砂として扱うのは、人道に悖る行為である」と述べ、支持を求めました。しかし、最終的には賛成少数で否決されました。
次に、「米価暴落に対する緊急対策を求める意見書」が登壇され、農業関係者の 現状と将来に対する懸念が示されました。青木綱次郎議員は、米価暴落の原因や影響、またそれに対する農政の迅速な対応を求め、「国の責任において資金投入や支援策の強化を図るべき」と訴えました。しかしこれも賛成ほとんどなく否決され、議会の中で市民への支援策の重要性に対する議論が浮き彫りとなりました。
本議会では、コロナ禍の影響を受けた経済や市民福祉についても議論が交わされ、各議員から市長や執行部に対する質疑や要望が続きました。市民の生活を守るための総合的な施策と、今後の対応が求められていることが再確認された。議長の松村博司氏は、議会の健全な運営と市民への情報提供の重要性を訴え、閉会挨拶をもって、今定例会を終えました。