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防災対策強化を求める市議会、液体ミルク導入や避難訓練の充実を提案

京田辺市議会で防災対策の一環として、災害備蓄に液体ミルク導入や避難訓練の充実が求められた。
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令和元年第4回京田辺市議会定例会が、12月11日に開かれ、市の防災対策や子育て施策についての質疑が活発に行われた。

この日、災害備蓄における液体ミルクの導入や、避難訓練の充実が各議員から提案された。特に、乳幼児を抱える家庭に向けた防災教育について、吉高裕佳子議員は、自ら周知の場で試飲体験を含めた普及活動を推進する意義を説明した。

吉高議員は「液体ミルクは常温保存が可能で災害時に有効」としながら、予算確保を求める声も上がった。

続いて、避難訓練についても議論が展開された。菊川和滋議員は、宇治市の事例を引き合いに、宇治市が中学1年生を対象に行っている「防災教育プログラム」の取り入れを提案した。自らの判断が求められる避難行動の習慣化が、より価値ある体験として、子どもたちの生きる力を育むことに繋がると指摘した。

また、避難所運営における女性専用スペースの確保についても、多くの議員が重要性を認識し、具体的な整施策を求めた。災害発生時には、避難所での性被害を防ぐために、女性が安心して使える空間を設ける必要があると強調された。これに関連して、中央体育館の利用状況についても質疑があり、危機管理監は遺体安置所との指定理由を説明しつつ、今後も避難所環境の充実を進める考えを示した。

さらに、子育て施策として登下校時の見守りGPSアプリ導入の提案もあった。河田美穂議員は「子どもの居場所を把握できるこのアプリは、地域安全の観点から重要」とし、制度の導入について前向きな検討を要望した。

最後に、吉高裕佳子議員は公共施設の確保とフォローアップについて、包括的な中間支援機能を持つ市民活動センターの設置を提案し、行政と市民が協働する未来の社会を見据えた施策強化が必要との意見を述べた。議会では、今後も市民への利便性向上と防災意識の普及を図る方策が協議されることとなった。

議会開催日
議会名令和元年第4回京田辺市議会定例会
議事録
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