令和5年第2回京田辺市議会定例会が7月10日に開催された。議会では重要な議案が複数可決された。
京田辺市税条例の一部改正案についての審議では、菊川和滋総務常任委員長が報告を行い、改正は森林環境税導入によるもので、賛成全員で可決された。
火災予防条例の改正案に関しても審議され、電気自動車の充電設備の上限撤廃が含まれており、こちらも賛成全員で可決。さらに、京田辺市立保育所の設置及び管理に関する条例改正案が提案され、保育所の統合が検討されている。
最大の焦点は令和5年度一般会計補正予算(第3号)で、物価高騰の影響を受けた支援策が盛り込まれた。公明党の向川弘議員は、生活支援策の重要性を強調し、賛成討論を行った。
それに対し、無所属の次田典子議員は、補正予算におけるマイナンバーカード関連経費の使い方に疑問を呈し、反対の立場を取った。この点について、議会内での意見が分かれる場面もあった。議案は最終的に賛成多数で可決された。
意見書案についても議論が行われ、インボイス制度の延期・見直しを求める意見書が提案されたが、賛成少数で否決される結果となった。従来型健康保険証の存続を求める意見書も否決された。
河本隆志議長は定例会を振り返り、議員各位の協力に感謝の意を表明し、地域災害への備えを呼びかけた。今後も市議会は市民生活の向上に向け、地域特性に応じた施策を進めていく方針である。