令和3年9月8日、京田辺市議会は第3回定例会を開会し、様々な議題が市議会で討議された。
まず、市長の上村崇氏が行政報告を行い、最近のコロナウイルス感染症の影響について言及した。特に、8月20日から発出されている緊急事態宣言に関連し、市民生活を維持するための取り組みを報告。上村市長は「市民の皆様には再びご不便をおかけしておりますが、感染拡大防止に向け、ご理解とご協力をお願い申し上げます」と強調した。
次に、同意第7号に関して、京田辺市教育委員会委員の任命が議題となった。市長が提案する藤原孝章氏の再任について、岡本亮一議員は不同意の姿勢を示した。岡本議員は、「財政面からの視点でなく、子どもの教育、発達、成長などを第一に考えた施設整備が求められる」と指摘し、教育委員会の方向性に疑問を呈した。
さらに、報告第10号では、土石流や豪雨に関連する損害賠償決定が報告された。事故の影響について小野建設部長が説明し、「この損害賠償額は24万円で、市の保険により対応する」と述べた。
また、令和3年度の一般会計補正予算が提案され、歳入歳出合計は約285億となる見込み。辻村徳夫副市長は「市内の介護サービス事業所の人材確保を目的とした支援や小規模保育施設の設置を計画している」との見解を示し、予算に対する期待を寄せた。
コロナ禍を受けて、市民へのワクチン接種が進められる中での市議会の役割も重要視されている。市議会は、市民ニーズを反映した施策の実行を求めている。今後の議案審査や実行結果についても、透明性を持って進めることが必要とされる。
今後の一般質問や審査の日程も組まれ、議会運営は続く。議会は10月18日までの41日間を予定しており、重要議案件に対する意見聴取を各常任委員会で行う。