令和3年12月23日、京田辺市議会では定例会が開催された。今回の会議では、重要な議案が多数可決された。
特に目を引くのは議案第45号、京田辺市立南部まちづくりセンターの設置及び管理運営に関する条例の制定である。この条例は、市南部地域のコミュニティ活動の拠点を確保することを目的にしており、出席議員の賛成により原案通り可決された。
議案第49号、京田辺市国民健康保険条例の一部改正も可決され、令和4年1月1日から出産育児一時金の支給額が見直される。南部登志子議員は、その意義を強調し、妊婦への影響がないことを確認しつつも、支給額の左右に注意を促す必要があると述べた。
また、議案第54号では、令和3年度一般会計補正予算が議題となり、賛成多数で可決された。この補正は、特に天理山古墳群の保全に関連したもので、文化財保護の重要性が議員の共通理解を得ている。長田和也議員は、歴史的価値を次世代に引き継ぐ責任を強調した。
請願第1号も審議され、市民からの多くの署名が得られたにもかかわらず、議員による検討の結果、不採択となった。増富理津子議員は、市民が提出した請願の重要性を論じ、今後の改善に向けた丁寧な検討を呼びかけていた。
一方、新型コロナウイルス対策に関連する報告も行われ、上村市長は今後の施策に対する協力を求めた。コロナ禍による市民生活への影響を軽減するため、特別給付金の支給も発表され、多くの市民の期待が集まるところとなった。
議会は、天理山古墳群の保存に向けた予算案や新型コロナウイルス対策に関連する施策の進捗についても、市民に対して分かりやすく情報発信を行う方針を強調している。