令和元年第4回京田辺市議会定例会が、2019年12月10日に開催され、市政運営や地域の課題に関する多くの議論が交わされた。特に、甘南備園の建て替え問題が焦点となり、建設部門からは、環境への配慮を強調しつつ新施設の安全性について言及された。
上村市長は、「環境負荷の低減を重視する」と述べ、環境影響評価では特にオオタカなどの保護が問題視されていることを説明した。市民からは安全に対する懸念が表明されており、現行計画に対して継続的な検証と再考を求める声も上がっている。市長は行政の透明性と市民の安全を最優先し、計画を進める姿勢を示す一方、再度慎重に進める必要があるとの見解も持っている。
また、普賢寺地域の教育問題についても活発な意見交換が行われた。特認校制度を利用する地域外からの児童が増加していることに対し、地域住民の理解を得ながら、小規模特認校としての教育を持続する必要性が強調された。教育委員会では、地域間の協力体制を整えるとともに、地域の特色を生かした教育環境を守るための方策を模索する方針が示された。
市内バス路線については、減便により市民の利便性が低下しているとし、早急に対策を講じる必要があるとの意見が出た。特に、高齢者社会における公共交通機関の重要性が再認識され、市民の生活支援が求められる。今後は、より利用しやすいバス網を構築し、誰もが公共交通を利用できるような施策が期待される。
不登校の子供たちに対する支援の強化も市の課題として取り上げられた。教育長は、その必要性を認め、全教職員に対する研修を計画するなど、不登校問題に対する新たな取り組みを進める考えを明らかにした。