9月13日、京田辺市議会は令和4年第3回定例会を開き、議題には多くの重要事項が含まれた。
特に注目されたのは、安倍元首相の国葬に関する議論だ。日本共産党の青木 綱次郎議員は、国葬を中止すべきとの立場を強調し、市長への意見表明を求めた。安倍氏の国葬が憲法第14条に反すると指摘し、凶弾に倒れた経緯を踏まえた上で、国葬の実施は市民全体への弔意の強制につながるとの批判が多数あることを伝えた。市長は、「政府が責任を持って決定した」としながらも、国民的理解の必要性を認めた。
次に、小学校給食室のあり方検討が議題に上がった。藤本教育部長は、現行の自校方式を引き続き重視する姿勢を示しつつ、現在の給食室が直面している老朽化問題の解決策を検討中であると説明した。教育現場の声を重視し、給食室の機能向上のため、地域の労力を活用したい意向も示された。
また、防災対策としての感震ブレーカーの普及に関しても議論があり、林消防長は、普及に向けた市の取り組みを説明。設置助成制度についての検討も行うとの見解を示した。
その他、田辺公園の整備進捗や香害・化学物質過敏症についても議論された。
香害問題に関する啓発活動や、地域の水田利用の新たな形、冬期湛水についても話し合われ、市民生活における自然環境の重要性と、その保全に向けた具体的措置が求められた。
市内交通の整備に関する要望も相次ぎ、特に花住坂地区の道路改修について具体的な改善要望が提起され、今後の対応が注視される。 出席した議員は、住民の声を拾い上げ、早急な改善を図るよう要請した。