令和3年第2回京田辺市議会定例会が6月3日に開催された。議長の松村博司氏は、冒頭に新型コロナウイルス感染症の影響に触れ、感染対策の徹底を呼びかけた。
新型コロナウイルスの影響に伴い、議会は多くの制約に直面していることが報告された。松村議長は、市民や関係者に対し、感染症対策に対する必要な取り組みを強調した。
市長の上村崇氏は、ワクチン接種の進捗状況を説明。高齢者への接種が約84%進み、スムーズに接種が行われていると報告した。特に集団接種のトラブルが少なく、順調に進行中であるとの情報を共有した。
市長はまた、京都府が緊急事態宣言を延長したことを踏まえ、感染者数の動向に注意を払う必要性を訴えた。家庭内での感染が多い現状を踏まえ、さらなる注意が求められると述べた。
議会では同意第6号として、京田辺市副市長の選任が提案された。上村市長は、選任する辻村徳夫氏が京都府での経験豊富な職員であることを強調し、今後の市政運営の強化を期する意向を述べた。質疑では次田典子議員が、副市長不在の影響について問うたが、上村市長はその必要性を再度説明した。
議員間では、同議案に対して賛否が分かれ、議論が交わされた。青木綱次郎議員は、京都府からの天下り人事問題について指摘し、本市独自の施策が困難になる恐れがあるとの懸念を示した。
上村市長は議会の審議を受け、今後の方針を示すことを約束し、最終的に案は賛成多数で可決された。市民への説明責任を果たしながら、市政運営を進めていく姿勢が強調されている。さまざまな施策が市民の安全を確保し、コロナ影響からの回復に寄与することが期待されている。