令和3年12月9日に開催された京田辺市議会では、インボイス制度や教育施設の整備に関する議論が展開された。
最初に、消費税のインボイス制度についての問題提起があった。岡本亮一議員は、この制度が小規模事業者や免税業者に及ぼす影響を強調し、特にシルバー人材センターの会員にとって、課税業者になることで経済的負担が増加する可能性を指摘した。その上で、具体的な相談窓口の設置や、国に対して制度廃止を求める必要性を訴えた。
森田経済環境部長は、制度の複雑さを認めつつ、国の動向を注視しながら、情報提供を行うことに努めると述べた。しかし、現場では課題が山積していることから、さらなる支援策が必要であるとの意見もあった。
次に、三山木小学校と田辺中学校の施設整備についての質問が行われた。岡本議員は、近年の児童数の増加に伴い、学校法人の施設がすぐに満たされてしまう現状を訴え、特に三山木小学校においては仮設校舎の設置を余儀なくされている実情を挙げた。藤本教育部長は、増加する児童数に対し仮設校舎が必要になるとの見解を示したが、将来的な教育環境の整備については慎重な検討が求められている。
三山木小学校の稼働する教室数について、教育環境の実態が議論された中、体育の授業でも多目的室を使用せざるを得ない状況が指摘された。これは教室の不足から、当該学級での体育活動が制限される結果を引き起こしていた。
また、運動場の広さについても問題が挙げられ、設置基準に達していない学校があるため、さらなる整備が必要であるとされている。生徒数が増加する見込みの中、施設の計画的な見直しが求められ、今後の教育施策に大きな影響を与えると懸念されている。
以上の議論を受けて、市は教育施設の整備や新たな課題に対して、今後の計画を立てる必要があると認識されており、納得できる解決策を模索することが求められている。