令和5年3月1日に、京田辺市議会で行われた定例会では、複数の市議が重要なテーマについて一般質問を行った。この会議では、市民生活に直結する教育や福祉、そして安全対策について多くの議論が交わされた。
まず初めに、男女共同参画推進条例に基づく性教育の現状について、日本共産党の増富理津子議員が質問をした。それに対し、藤本教育部長は、京田辺市では小中学校を通じて性教育が行われており、特に中学校では性情報への対処や異性との交際について学ぶ機会が設けられていると答えた。実際には性教育の内容には差があり、学校ごとに取り組み方にばらつきが見られるという返答もあった。
次に、田原延行議員は、安全で安心なまちづくりの一環としてドライブレコーダーの設置状況について質問した。市長は、京田辺市では公用車に対するドライブレコーダーの設置を進めており、特にごみ収集車への設置も計画していると述べた。また、防犯カメラの設置に関する考え方も共有された。市は防犯カメラの設置要綱に基づき、既存の設置ポイントを増やすことを検討しているが、予算やプライバシー保護への配慮が必要とされる。
また、教育施策についての質問も続いた。河田美穂議員は、高校生への医療費助成の拡充、ひとり親家庭への公正証書作成費用助成、及び市独自の給付型奨学金制度の導入などを提案した。長田健康福祉部長は、医療費助成については国や府との連携を重視し、状況を見極める考えであることを回答した。また、教育委員会は不登校児童への支援の強化も検討しているとのこと。教育環境において、特にユニバーサルデザインの視点を取り入れた改善が求められた。
最後に、介護を行うケアラーへの支援の重要性が強調された。特に、リスクの高い介護者の早期発見や、対象者への施策の充実を進める必要があるとされた。市は今後も、地域包括支援センターと連携し、介護者が抱える課題を話し合う場を設ける準備を進めるとの方針を示した。