令和元年第３回京田辺市議会定例会が、9月10日に京田辺市議会議場で開かれた。この日の会議では、議事日程に沿った議題が討議され、特に一般質問での議員たちの発言が注目を集めた。
特に菊川和滋議員は、安全・安心なまちづくりに関する質問を行い、市町名を含む黄土色の災害時に対する備えの重要性を強調した。さらに、河川や排水機場の整備についても言及し、「災害対策を早急に進める必要があります」と訴えた。
また、吉高裕佳子議員は、給食無償化の実施を求める質問を投げかけた。教育の平等性を議論しながら、特に経済的に苦しい家庭への配慮を強調。「子供の貧困状況が深刻化する中で、給食無償化は不可欠です」と主張した。
向川弘議員も、防災施策の強化を厳しく指摘した。避難所運営訓練の参加者数が低調であることについて、「全地域で定期的な訓練が実施されるべきです」と語り、もっと幅広い住民参加が必要であると主張した。
市長の上村 崇氏は、これら質問に対し、「地域の防災意識を高めるため、各区・自治会に自主防災組織の設置を促す」とした。さらに、給食の無償化については「現在の制度に基づく補助は行っているが、全体的な無償化については今後の検討が必要です」と回答。
最後に、次田典子議員が提起した教育長への質問でも、教育者の役割について言及。「教育は地域の子どもたちにとって重要な基盤です。教育現場において積極的な取り組みが求められます」と述べ、教育行政の充実を求めた。
各議員の質問は、市政において重要な観点を提起し、今後の方針を問うものとなった。引き続き、市は地域のニーズに応じた施策を推進していく必要があるだろう。