令和3年3月5日、京田辺市議会は定例会を開催し、重要な議案を審議した。
本日の会議では、議案第30号と31号が中心議題となった。議案第30号では、京田辺市国民健康保険条例の一部改正について、上村市長が新型コロナウイルス感染症に係る規定の整理が必要であると説明した。市長は、「新型インフルエンザ等対策特別措置法等の一部を改正する法律が公布されたことに伴い、所要の改正を行うものでございます。」と述べた。質疑は行われず、議案は常任委員会に付託された。
続いて、議案第31号、令和2年度京田辺市一般会計補正予算(第10号)についても議題となった。上村市長が、「新型コロナウイルス感染症対策に関する事業として、歳入歳出それぞれ2億8,760万円を追加し、予算総額を341億4,550万円にするものであります。」と説明した。また、歳出には公共交通機関への支援事業や感染症対策の医療機関への支援金が含まれることが報告された。質疑は行われなかった。
一般質問では、無会派の南部登志子議員が市の新型コロナウイルス感染症の影響と対策について質疑を行い、市長及び各部長応答した。南部議員は、感染状況について「市内の感染状況は、市のホームページに掲載されており、累計217名が感染判明している。」とし、市民生活への影響や医療従事者への定期的なPCR検査の実施を求めた。市長及び長田健康福祉部長は、「保健所の連携によるPCR検査の拡充や、感染予防活動の推進を継続する」と答弁した。
次に、河田美穂議員や青木綱次郎議員が一般質問を行い、特にワクチン接種や感染者支援についての具体的な施策が話題になった。河田議員は、ワクチン接種の体制の検討、保健所の役割についても言及し、京田辺市に独自の保健所設置を市長に求める部分もあった。また、青木議員も、新型コロナ感染者への支援状況や保健所の再配置についての提言を行った。市長及び各部長が、各質問に対して必要なことは継続的に見直していくと述べた。
最後に、菊川和滋議員が防犯カメラの設置や見守り活動のICT活用について質問した。市としては、自治会活動の支援や情報発信の強化など、住民参加を促進する方向性を示した。今後も様々な施策が進んでいくことが期待される。