令和元年6月20日に開催された京田辺市議会の定例会では、重要な議題が取り上げられ、市長の上村 崇氏が施政方針を述べた。議事の中心となったのは、市民生活に直結する政策と今後のまちづくりに向けた重要な質問であった。まず、市長は自己の政治姿勢として市民主導の支え合いシステムの構築を強調した。市長は「全世代型の支え合いを実現させなければ」と述べ、地域の結びつきを深める取り組みが不可欠であるとの考えを示した。また、地域の高齢者や子育て世代がともに助け合う環境作りも言及した。
続いて、各会派からの代表質問が行われ、議員たちは市政における重要課題について意見を交わした。まず、自民一新会の久保典彦議員からは、北陸新幹線の新駅設置およびその経済効果に関する質問があり、これに対して市長は南部市町村との連携を強調した。しかし、住民からは混迷する財源確保と住環境に対する懸念の声も上がっている。議員たちは、「経済成長に寄与するかどうか、慎重に検討すべきだ」との立場を取っていた。
特に、教育政策に関しては、日本共産党の青木綱次郎議員から「中学校給食の早期実施とその質に関する具体策」を問われる場面があった。市長は「給食センターの設立を目指す」と答えたが、一方で、給食の滞納問題に関しても触れ、「適切対応が重要」として、教職員との連携をより深めていく方針を示した。
公明党の河田美穂議員は「防犯対策の推進」について言及し、地域の子どもたちの安全確保を重視した。防犯カメラ設置の必要性が強調される一方で、プライバシーとの両立に関する課題が提起された。市長は「市民の安全確保のため必要な措置を検討する」との方針を伝えた。