令和2年12月9日に行われた京田辺市議会定例会で、上村市長が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響に関する報告を行い、実情に基づく対策を強調した。
新型コロナウイルス感染症について、市は現在の状況について認識を示した。市内の感染者数は106名に達し、特に家庭内での感染拡大が懸念されている。市長は、成人や高齢者に対して手洗いやマスクの着用など基本的な感染対策の徹底を呼びかけており、引き続き市民への啓発活動を進めていくと述べた。
また、感染が収束しない中、市長は、行政職員や基幹職の定期的なPCR検査を行う必要性を訴えた。この提案を受け、特に高齢者や障がい者へのサポートを強化する意向を示しており、職員が市民の健康を守るために万全の体制を整える重要性を強調した。
次に、普賢寺地域の里山の暮らしを守るための対策が議題となった。地元議員たちは、農業従事者の高齢化や負担の軽減、また生態系を守るための施策の重要性を指摘した。特に、害獣被害に対して市がどのようにサポートしているかや、地域の住民との連携が課題として浮上した。
この他、障がいのある方とその家族への支援策についても議論され、事業者の意識向上やリソースの確保が今後の課題であるとされた。市として、福祉サービスが充実することで、より多くの人々が共生できる社会の実現に向けて努力していきたいとのコメントがあった。
最後に、上村市長は新型コロナウイルスの影響を受ける市民に対する施策や支援の必要性を再度確認し、議会においての理解を求めた。市の経済的影響や未来の財政見通しに対しても、市民とともに歩む姿勢を貫いていく考えを表明した。議会の意見交換を通じて、よりよい政策を進めて行く所存である。