令和5年2月28日、京田辺市議会において定例会が開催された。議題には、市立中学校の生徒数偏在問題や学校給食の無償化、そして国民健康保険税の子ども均等割の問題が含まれている。
市立中学校における生徒数偏在について、教育委員会は既に5回にわたり学校教育審議会で審議を行い、田辺中学校の生徒数が増加し、培良中学校が減少している現状を受け、校区再編の検討が求められていることを議員は強調した。
榎本議員は、特に中学校給食に関して、令和6年度の開始に向けて給食センター整備が進行していることを評価しつつも、物価高騰への対応や給食費の補助策についても質問した。市側は、給食資材の高騰に伴い、地方創生交付金などを活用し、家庭の負担軽減を図る旨を説明した。
加えて、長田議員は給食の無償化について問及し、全国で進展している事例を挙げ、京田辺市においても学校給食を無償化すべきとの強い意見を表明した。市長らは議論を受け、推進に向けた調整を行う方針を示した。
また、岡本議員は、国民健康保険税の負担軽減策として、特に子どもの均等割を無料にすべきと提案し、困難な家庭への支援として市の取り組みを求めた。この議題について大冨市民部長は、国の制度的縛りがあるため積極的な施策は難しいが、今後も要望を続ける構えであることを伝えた。
交通安全対策においては、岡本議員が市道南田辺狛田中央線の過去の補修問題を指摘し、地質調査や改修計画の必要性について問うた。市は、継続的に修繕を行う方針だが、根本的な問題解決にはしばしば時間が必要であることを説明した。
議長は全議題を終え、次回の定例会を3月1日に予定していることを告げ、散会となった。