令和3年第1回京田辺市議会定例会が、3月29日に開催された。議長の松村博司氏は、20名の議員が出席し、会議の開会を宣言した。
会議では、京田辺市長等の損害賠償責任の一部免責に関する条例の制定について議論が行われた。総務常任委員会からの報告によれば、条例制定は住民訴訟の制度を背景に進められるもので、軽過失の場合に損害賠償の上限を設ける内容が含まれている。久保典彦総務常任委員長は、条例が本市の行政運営に必要であると強調、採決の結果賛成多数で可決された。
また、京田辺市国民健康保険税条例の一部改正についても議論され、新型コロナウイルスの影響を受けたいい影響を考慮した改定が必要であることが報告された。議員の青木綱次郎氏は国保税の負担が依然として高い状況に対して懸念を示した。
さらに、意見書案においては同性婚の法制化についての議論の促進や、後期高齢者医療費の窓口負担引き上げに反対する意見書が提案され、それぞれ賛成多数で可決された。
松村議長は、「市民の声を真摯に受け止め、議会改革を進める」と述べ、議会運営の透明性が求められる中で市民参加を強調。市長はコロナ対策の取り組みへの感謝を表明しつつ、新年度に向けた選挙や組織再編成についても言及した。