令和元年第2回京田辺市議会定例会は、6月6日に開会され、市長の施政方針演説が行われた。上村崇市長は、地域社会の発展と市民生活の向上を目指す意向を表明した。
市長は自身の任期初年度における取り組みとして、京田辺市民が「住み続けたい」と感じるまちづくりに注力する方針を強調した。特に災害対策や教育制度を充実させ、地域のニーズに応える施策を推進する考えを明かした。
また、今回の定例会では、複数の議案が審議され、人権擁護委員の推薦や教育長の任命が議題に上がった。この中で教育委員会制度についても言及され、教育長を任命する際には政治的中立性や教育委員の意見が重要であるとしっかりした合議体としての機能を持たせる必要性があるとの認識を共有した。
これに関連して、青木綱次郎議員が教育行政の根本方針について質問し、上村市長は文部科学省の指針を尊重しつつ、教育委員会との連携を強化する姿勢を示した。市長は「市民と教育の寄り添った関係を構築していく」と述べ、地域での教育環境の整備の重要性も強調した。
さらに、京田辺市では、近年の自然災害に備えた防災対策が急務となっている。このため、今後の施策として、防災情報配信システムや避難所運営マニュアルの整備が挙げられた。市は市民と協力しながら、安心して暮らせる地域づくりを進める方針である。
最後に、上村市長はこれからの施策の方向性として、「みんなが住み続けたくなるまち」を掲げ、地域の活性化に向けた取り組みを進めることを約束した。議会では6月20日に代表質問が予定されており、市民の声を政治に反映するための議論がさらに進むことが期待されている。