令和3年6月15日、京田辺市議会において新型コロナウイルス関連の一般質問が行われた。特にワクチン接種に関する混乱について深刻な意見が寄せられた。市はワクチン接種のための電話受付を行ったが、予約が取りづらく、高齢者がパニック状態に陥る事態を招いた。これに対し、上村市長は、接種券が必要なことを見極めた上で接種体制を整えていくと述べた。
松村博司議長は、苦情の多さについて認識しており、接種を支援するために窓口を設置する急な対応があったことを指摘された。市長はこの混乱には反省があることを認めつつ、今後の計画についても慎重に立てる方針を表明した。また、税金を支払っている市民に対し、十分な情報提供を行う必要性を訴えた。
次田典子議員の意見は、ワクチン接種後の副反応が報告されていることを踏まえ、教育現場における感染状況についても触れた。現在、市内では教育の現場でも感染が見られ、特に児童・生徒の心のケアが重要とされている。市は教職員との連携を図り、スクールカウンセラーを活用しながら進めているが、さらなる改善が求められている。
さらに、ヤングケアラーに関しても解決すべき課題が存在する。児童・生徒からは大人に相談できないという声があり、その対応が求められている。教育委員会はこの問題に対する認識を高め、具体的な支援策を検討する意義を明示した。特に、自覚していない子供たちへの理解と支援の拡充が課題として残る。
今回の議会では、新型コロナウイルス対策に関する不安や課題が集中し、今後の対応について市民との信頼関係の構築を進める必要が強調された。市は専門的な知見を取り入れ、市民からの信頼の回復を果たすために努めていく意向を示した。これにより、さらなる改善がなされることが期待される。