令和4年6月30日、京田辺市議会の定例会が開かれ、複数の重要な議案が提出された。特に注目を集めたのは、京田辺市ペット霊園の設置に関する条例の成立である。
市長の上村崇氏は「この条例は、ペット霊園等の設置と移動火葬車両の運用を適切に行うために重要である」と強調した。この条例によって、ペット霊園の設置には許可制度が導入されることとなり、公共の福祉に寄与することを目指すという。
また、議案第34号の選挙長等の報酬及び費用弁償に関する条例改正について、従事した時間数に応じた報酬の支給が提案された。これに対し、菊川和滋総務常任委員長は報酬の変更について「選挙管理の効率を向上させるため重要である」と述べ、賛成の意見を表明した。
議案第45号に関しては、京田辺市国民健康保険税条例の一部改正が提案され、国保税制度の誤りの是正が盛り込まれた。増富理津子議員は、「市民の税負担の限界を考慮すべきで、より市民に優しい税制を目指すべきだ」と訴え、市当局の対応を批判した。
また、意見書案第2号では、75歳以上の高齢者の医療費窓口負担の増加に反対の意見が示された。岡本亮一議員は「負担増は健康悪化を招く可能性があり、政府はこれを中止すべき」と訴えたが、最終的には賛成少数で否決されている。
議会では、子ども食堂の取り組みの実態や避難所の運営計画について、次回の議会への調査報告も決定した。このように、京田辺市の議会は市民の生活や健康に直結する重要なテーマに取り組んでいることがわかる。