令和5年第2回京田辺市議会定例会が開催され、様々な問題が論議された。
特に注目を集めたのは、交通安全に関連する質問で、田辺東幼稚園及び田辺東小学校前の横断歩道の安全対策についてである。有田幸平議員(日本維新の会・無所属南部の会)は、通学時の交通量増加に伴う危険性について言及し、対策の強化を求めた。市の藤本教育部長は、通学路安全推進会議での協議を続け、必要な対策を講じる方針であると答えた。
また、買い物弱者対策も重要な議題に上がった。近鉄新田辺駅東側で営業していたスーパーが閉店したことによる地域住民、特に高齢者の買い物環境の悪化が懸念されている。市は、移動スーパーを利用した対応を進めるが、さらなる支援策が必要との意見も多々あった。特に生活支援と地域商業活性化の観点から、京田辺市商工会との連携が求められている。
健康問題について、吉高裕佳子議員(無会派)は、がん検診の受診率向上策や、帯状疱疹ワクチン接種に対する助成制度の導入を提案した。特に、帯状疱疹のワクチンは高額であるため、助成を求める声が高まっている。市の健康福祉部も、その必要性を認識しているが、国の動向を見極めながらの進行中であると述べた。
さらに、自転車安全対策に関する呼びかけもあり、ヘルメット着用を促進する活動が強調された。向川弘議員(公明党)は、自転車事故の現状やヘルメット着用の義務化について市の取り組みを求め、ヘルメット購入への補助制度を求めた。
最後に、ウォーカブル推進についても議論され、まちなかに人が集まる楽しさを生む場所づくりの必要性が訴えられた。市の方針として、歩きやすく、住みやすいまちづくりを目指しているが、具体的な施策や実現方法については、さらなる検討を進める必要があるとしている。