令和3年12月6日に開催された宇城市議会定例会では、さまざまな議題に関する質問が行われた。
まず、国道218号について議論が展開され、議員の山森悦嗣君は、同道路の4車線化を求める要望を示した。国道218号は、宇城市及び周辺地域の交通の中枢を担っており、さらなる拡張が必要とされている。土木部長の梅本正直君は、国道の整備促進期成会を通じ、地域の防災や経済発展への貢献を目指すと強調した。
交通安全対策についても言及された。山森君は、豊野小中学校前の交通状況について質問し、大型車の通行が増加する中、児童の安全確保が懸念されていることを指摘した。そこで、土木部長は、現在行われている速度規制や登下校時における通行規制の導入を提案した。
さらに、環境整備についても触れられ、近年、草刈り作業が行えなくなってきたことが話題に上がった。土木部長は、限られた人員で作業をこなすことが困難であることを認識しつつも、地域の課題に応じた作業を続ける考えを示した。
また、誉が丘公園の整備計画については、市長の守田憲史君が、地域活性化に繋がるような公共施設の整備を行うと約束した。地域の観光資源としてのポテンシャルを見据えた発言と言えそうだ。
一方、経済再生のための補正予算案は、宇城市の一般会計から複数の特別会計に対する予算が議題に挙がり、赤字問題や新型コロナウイルスの影響など、様々な状況を打破するための競争力向上策が求められている。議会での質疑を経て、この予算は可決され、今後の施策に期待が寄せられる。