令和4年第3回宇城市議会臨時会が、10月14日に開会された。
議題には、専決処分の報告や令和4年度宇城市一般会計補正予算が取り上げられた。市長の守田憲史氏は、臨時議会の開催に感謝の意を示した後、提出案件の概要を説明した。
今回の一般会計補正予算には、豊福小学校の校舎の雨漏り修理や老朽化した校舎の耐力度調査、また市内小中学校の給食施設の統廃合に伴う予算が含まれている。これに関連して、教育部長の豊住章氏は、耐力度調査は国の補助対象を確認するためのものであり、早期に実施する意義を述べた。
また、福祉部長の岩井智氏は、豊野保育園における布団の破損に関する損害賠償について報告した。この損害賠償金は全国町村会総合賠償補償保険から補填されることが強調された。
続いて、議案第80号である令和4年度宇城市一般会計補正予算に関する質疑が行われた。特に給食センターの一本化と給食費の無償化に関する議論が活発に交わされた。市長は、市民全体の意見を考慮しつつ、給食費無料化の実現に向けた難しさを認識していると述べた。さらに、給食システムの一本化が「同じ釜の飯を食べる」ことの重要性を強調し、全ての子どもに均等な教育環境を提供する意義を説明した。
質疑では、給食センター統合の必要性や見通しについて具体的な意見が出され、反対意見には十分な説明がされていないとの不満が示された。特に、給食センター・単独調理場のいずれの方法にも利点があると指摘する声も上がった。
最終的に議案第80号は採決に移され、賛成多数で可決された。議長の溝見友一氏は、議会を閉会し、次回の議会に向けての準備を促した。