令和元年第3回宇城市議会定例会が開催され、一般質問が行われた。
質問の中で、宇城市の財政指標に関する発言が多く、特に財政力指数や経常収支比率の状況が注目された。園田幸雄議員は、宇城市の財政力指数は0.4で県内14市中9番目であると指摘し、宇土市の0.51と比較して、財政的な余力の低さを強調した。また、経常収支比率が95.1%と県内10番目であり、自由に使える資金が不足していると述べた。
続いて、官民一体となったひきこもり問題の対策が求められた。那須聡英健康福祉部長は、ひきこもりに関する相談件数は増加傾向にあり、自治体として支援窓口を強化すると述べた。特に医療機関との連携や生活支援の取り組みが必要とされている。
また、「さしより野菜推進」事業が進行中で、健康状態に対する啓発が重要視されている。昨年度は29店舗の協力店を認定し、効果を測定するアンケートも実施され、認知度は78%に達した。今後さらに拡充する方針が示された。
豊川幹線道路の安全対策についても議論が交わされた。特に通学路としての重要性が強調され、早急な改善が求められた。成田正博土木部長は、事故防止に向けた応急的対応を行い、国営ほ場整備事業との連携を図ると述べた。
国営ほ場整備に関しては、農業用水の確保が話題になり、経済部長は、地方債を活用しながら水資源の確保に努めると約束した。さらに、未登記農地や担い手への農地集積の重要性も指摘され、行政の取り組みが期待された。
最後に、市民マラソン大会や学童スポーツの振興についても質問があり、地域活性化の重要性が再確認された。市内のマラソン大会の情報提供や、スポーツ活動への支援が求められている。
議会の最後に、ひきこもりの問題が再度取り上げられ、行政の責任が強調された。このように、宇城市の議会ではさまざまな問題が議論され、地域の未来に向けた取り組みが求められている。