令和3年第3回宇城市議会定例会が9月6日に開催された。議題には一般質問が含まれ、具体的なテーマは経済対策、災害対策、教育行政など多岐にわたった。
最初の一般質問では、三角 隆史氏が新型コロナウイルスの影響や経済対策について言及した。彼は、熊本における新規感染者が依然として高水準であることに危機感を示し、市の施策を要望した。また、商工業者への支援策についても質問し、多くの従業員を抱える企業への具体的な救済策が必要であるとの認識を示した。これに対し、経済部長の黒﨑達也氏は、県が実施する支援策に加え、市も助成金や経済対策を模索していると応じた。
次に、三角道路の整備についての質問が行われた。この道路は、宇土市上網田町から宇城市三角町を結ぶ約13.5キロメートルで、地域の災害対策や地場産業の活性化に寄与することが期待されていると土木部長の梅本 正直氏から説明があった。特に、救急医療の向上や交通の利便性の改善が重視され、観光振興にも寄与するとのことだ。
災害対策に関しては、三角 隆史氏が冠水問題について明確な対策を求めた。彼は、低地の道路での冠水や避難場所の機能不全について強く訴えた。土木部長の梅本氏は、リアルタイムでの河川監視や通行規制を行う努力をしていると回答したが、さらなるハード整備が必要と認めた。地域づくりの視点から、遊水池の設置も提案された。
教育行政の分野では、不知火小学校の新設や避難所としての体育館の整備に話が及んだ。教育部長の豊住 章氏は、施設の更新計画を進めているとし、避難所として整える必要性についても理解を示したが、空調設備の導入には多くの予算が必要であることを指摘した。今後の方針として、トイレの洋式化や冷暖房機器の設置を検討していくと述べた。
会議終了後、議案に関する委員会付託が行われ、今後の審査が予定されている。本日の会議では、新型コロナウイルスに対する具体的な対策や地域振興策についての議論が繰り広げられた。議員たちは、今後の地域経済の回復と市民の生活の安定に向けた具体策を求め続ける。