令和６年第１回宇城市議会定例会は、2023年2月26日に開かれ、数多くの議案が審議された。
特に注目されるのは、令和５年度一般会計補正予算に関する議案である。市の財源配分について、詳細な検討が行われた。総務文教常任委員長の三角隆史氏は、県支出金の復興基金について、「今後の事業及び残っている課題は何か」との質問に対し、執行部は、「令和６年度当初予算において、防災・減災対策を重視する計画を立てている」と答弁した。復興事業の進捗や今後の方針に関心が寄せられる中、予算の使途が注視されている。
さらに議案第1号の審査において、「老朽危険空き家等除却事業補助金」の実績についても質疑が行われ、執行部の報告によれば、予算600万円に対し4件の実績に留まったことが語られた。また、委員から要件の緩和の議論も持ち上がり、要件の見直しが検討される見込みである。
この他にも、民生常任委員会においては、介護保険特別会計の補正予算が取り上げられ、要支援認定者が増加した理由について執行部が説明した。コロナ禍の影響で、運動機能が低下したことが影響しており、適切な判断が求められる。
全体として、歳入面では税収の滞納者数が3000人を超える中、予算修正があり、財政の健全化が求められる。議会では積極的な意見交換が行われ、今後、職員薪の改正などの議案についてもヒアリングや議論が進んでいく模様である。
議会の最後には、消防署の新設に関わるグラウンドの移設工事についても質疑が行われ、選定候補地の慎重な再考を求める意見が寄せられるなど、地域特性を考慮した災害対策が求められる。議長の締めくくりとして、議案審議の結果、すべての議案が原案通り可決され、今後の施策の実現が期待されている。