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宇城市議会、豪雨対策や市民病院の厳しい現実を議論

宇城市議会が豪雨による冠水防止対策や市民病院の経営状況を議論。女性の貧困問題対策も取り上げられる。
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令和3年6月16日、宇城市議会は定例会を開催した。

議事では、一般質問を通じて市の重要課題についての議論が展開された。

まず、19番の豊田紀代美議員が豪雨による冠水防止対策について質問した。豊田議員は、近年の異常豪雨により、本市でも大きな被害が発生していることを指摘した。具体的には、農業用ため池の管理状況を問うたところ、経済部長の黒﨑達也氏は、市内には138か所の農業用ため池があり、そのうち78か所が防災重点農業用ため池として指定されていると述べた。さらに、管理が行き届いていないため池も多く、今後は洪水調整機能の維持管理が重要であるとも語った。

次に、豊田議員は宇城市民病院の経営状態について言及した。病院事務長の坂井明人氏は、入院患者数が令和2年度に6,297人に達するも、経済的には厳しい状況が続き、令和2年度の決算では約1億円の赤字となったことを明らかにした。副市長の浅井正文氏は、常勤医師確保が一層の難題であるとし、地域医療を支えるためには早急な経営改善が必要であると強調した。

また、議会ではコロナ禍における女性の貧困問題についても触れられた。女性の非正規雇用労働者が減少し、経済的な理由で生理用品が購入できない状況を改善するため、健康福祉部長の岩井智氏は、使用期限を迎える備蓄品を支援として無償配布する方針を示した。これは地域内の女性支援策を強化する一環とされている。

さらに、宇城市立図書館・美術館に関する指定管理の問題も議論された。福永貴充議員は、図書館内の子ども図書館設置計画について語り、独立したスペースが設けられることを歓迎した。教育部長の豊住章氏は、選書や分類についても現行の基準に則った管理を行うと保証した。

最後に、当尾市民グラウンドの仮設住宅移設進捗状況について質疑がなされた。土木部長の梅本正直氏は、移設工事は令和3年10月に完了予定で、その後復旧作業を行う方針を説明した。

議会開催日
議会名令和3年6月定例会(第2回)
議事録
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