令和4年3月7日、宇城市議会の定例会が開かれ、一般質問が行われた。
まずは、渡邊裕生議員がウクライナ情勢について発言。ロシアの軍事侵攻による国際法違反を非難し、早期の平和回復を願うと強調した。続いて、松合地域の水害危険地域の指定について質問。地域の特性を考慮したハザードマップの再検討を求めた。
松合地区の避難所については、旧松合小学校体育館と松合体育館が言及された。市の防災計画に基づく避難所活用に関し、担当者からは状況改善への努力が示された。また、道の駅不知火近くの信号機設置の要望に対し、交通管理者の見解が述べられた。現時点では設置の必要性は薄いとの回答を受けた。
次に、渡邊議員は市職員や教職員の働き方改革についても取り上げ、若い世代の中途退職の状況を懸念。総務部長は過去10年間の退職者数を示し、定年までの職場環境整備に努めると述べた。
教職員の働き方改革に関しては、過労死ラインを意識した取り組みを進めていると教育部長が説明。また、ヤングケアラーへの支援が重要であることも強調された。子どもの生活状況の把握が鍵になるとの認識が示された。
給食費の無償化については、渡邊議員が進捗状況を質問。市長は確実な財源確保が必要との考えを示し、慎重に検討を進める意向を継続すると述べた。給食費無償化に向けた市民の期待が高まる中、実行可能な計画の提出を求められている。
五嶋映司議員は、依然として高い宇城市の水道料金や国保税について指摘。市民負担の軽減を順位付けた施策の必要性を訴えた。このように市民サービスの向上と財政の健全性を両立させることが求められる局面にあると言える。
会議は、換気や感染対策を講じつつ進行し、議員たちが市民の福祉向上に向けた議論に意欲を示したことが印象的であった。
今後の対策に期待を寄せつつ、会議は延会となった。