令和4年第1回宇城市議会定例会が開催された。多くの議題が持ち上がる中、特に地域振興とスポーツ振興に関する議論が注目された。
4番の三角隆史議員は、一般質問で、現在のウクライナ情勢や新型コロナウイルスの影響を語り、市の地域振興活動の重要性を強調した。彼は、特に戸馳地区の教育機関の廃止に触れ、地元の振興策について市の考えを尋ねた。これに対して、三角支所長の梅田徳久氏は、地域振興のために行ってきた主な施策について説明を行った。三角氏は、教育施設の廃止がもたらす地域の不安についても言及し、今後の市の計画について明確な答えを求めた。
また、スポーツ振興に関する質問では、教育部長の豊住章氏が、宇城市内のスポーツ団体と連携した取組みを説明した。特に、Vリーグ加盟のフォレストリーヴズ熊本との協力について言及し、今後の展望についても期待を寄せた。三角議員は、地元のスポーツ協会が果たす役割の重要性を強調した。
続いて、郡市対抗駅伝大会や宇城市民駅伝大会の進展状況、新型コロナウイルスの影響での中止の悔しさを吐露しつつ、将来的な大会の開催への意欲を示した。これからのスポーツ振興は、地域活性化の一環として非常に重要であると指摘された。
また、空き家問題についての了解を得た後、行政の取り組みに対する期待が述べられ、空き家・耕作放棄地の状況についても質問が集中した。企画部長は、空き家の実態調査を行い、解体促進や改修支援の取り組みについて詳しく述べた。近年、人口増加傾向にある内容に安堵の声が上がった。
他にも、鳥獣被害、草・木の処分問題、また市民病院の運営に関する質問が続いた。市民病院については、経営難を背景に民間譲渡の方向性が示され、充実した説明が求められた。市長は、地域医療の維持に向けた尽力を表明した。
最後に、竹崎季長公の顕彰活動に関する話題が挙がり、地域の歴史を大事にする視点が強調された。議員らは、一同の心を一つにして地域振興に努める重要性を再確認し、今後のさらなる発展への期待を抱く。