令和4年第1回宇城市議会定例会が2月25日に開催された。
議事日程は、議案の訂正や補正予算、新規条例の制定を含む多岐にわたる議案が提起され、特に補正予算案についての議論が活発に展開された。
まず、企画部長の西岡澄浩氏が議案第12号の訂正について説明。環境関連測定の数値を正確なものに修正する必要があったと述べた。
その後、一般会計補正予算についての質疑が行われた。特に、熊本ヴォルターズとの協力による観光促進事業が注目を集め、議員からは「本市の知名度を上げる良い機会」との意見が出された。執行部は、試合に親子を招待する計画など、特産品販売を通じたPR活動を展開する意向を示した。委員長も「素晴らしい試みだ」と称賛。
また、交通事情に関連し、バス運行の対策補助金の増額が提案され、今後の取り組みについても質問が相次いだ。執行部は、燃料費高騰の影響を説明し、令和5年度の見直しを示唆した。教育分野では、タブレット等の賃借と購入についての質疑があり、賃借方式である利点が強調された。
一方、畜産業への予算計上が厳しいとの意見が挙がり、「制度的な支援が不足している」との指摘もあった。経済部長は、肉用牛や酪農家の現状と課題を回答し、今後の支援拡充に努める姿勢を見せた。
新規条例の制定に関しては、シルバー人材センターへの支援を求める意見書も発議され、税制の変更が提案されるなどして、今後の動向が注目される。
議会は、全体として有意義な議論が行われており、議案の多くは賛成多数で可決され、全体の予算執行に関する方向性が示された。また、定例会の休会期間の設定も確認され、今後の進行に期待が寄せられている。