令和3年12月に行われた宇城市議会では、重要なテーマが多く報告された。主な議題の一つはコロナ感染対策であり、両面からのアプローチが提案された。
議員の大村悟氏は、コロナワクチンの接種状況に触れ、現状が安定しているが新たな変異株への警戒を呼びかけた。また、3回目のワクチン接種の進捗状況についても報告され、高齢者や医療従事者への優先接種が求められた。さらに、県内で感染者数がゼロの日が続く中、忘年会の開催が認められたことも言及され、経済活性化の期待が寄せられている。
続いて、防災拠点センターの活用状況に関する質疑が行われた。大村氏は避難所としての利用状況と普段の活用状況について質問し、総務部長の天川竜治氏は今年の夏に開設された避難所数と避難人数について詳細に説明した。このデータは、今後の災害時における市民の安全確保に向けた課題を浮き彫りにするものであり、Council内での意見交換が活発に行われた。
次に、児童生徒のスマートフォン利用についての議論も盛り上がった。教育部長の豊住章氏は、スマートフォンの所有率や利用状況について具体的な数値を挙げ、依存症やいじめといった問題に対する教育委員会の取り組みを強調した。特に、情報モラル教育や家庭での受け止め方が重要視されている。
また、宇城市学校施設等長寿命化計画についても話題となり、教育部長が老朽化した校舎の耐力度調査を実施していることを報告した。具体的に、松橋中学校では調査結果が出ており、今後の建て替えについても市長の守田憲史氏が言及した。
さらに、図書館の運営効率化に関する議論も行われ、C.C.Cによる業務委託に移行することの意義が議員らに語られた。運営費が増加する理由は、開館時間の延長とイベントに伴う経費の増加であると説明され、図書館自体が地域内外の人々に積極的に利用されることが期待されている。
最後に、経済面での影響について、市長や経済部長は市の促進すべてにおいて支援が求められる旨を述べ、農業や地域活性化における有志団体の取り組みも評価された。