令和5年第2回宇城市議会定例会では、一般質問が行われ、宇城市の史跡文化財や乳がんのアピアランスケアに加え、経済、相続登記の義務化、三角町振興、中学校部活動の社会体育移行についても議論が交わされた。
特に、3番の村上真由子氏は市内の小中学校における郷土学習の状況について質問した。同氏は宇城市には多くの史跡があり、子どもたちが郷土に対する愛を育むための教育が重要であると主張した。教育部長の豊住章氏は、郷土資料館のイベントやオンライン授業の実施例を示し、高い評価を得ていると述べた。
次に、乳がんのアピアランスケアに関しても村上氏が質問した。保健衛生部長の井住寿宏氏は、同市における乳がん罹患者数や死亡者数について説明し、早期発見の重要性を強調した。さらに、アピアランスケアの導入に関する市の動向についても触れ、必要な支援を提供する方針を示した。
宇城市経済については、同じく三角隆史氏が触れ、市のGDPが他の市と比較して高い一方で、市民所得は低いという状況に言及した。彼の指摘を受け、市長政策部長の元田智士氏は、民間投資の促進策として企業振興促進条例や空き家バンク制度を利用した施策の徹底を掲げた。
また、相続登記の義務化に関して、市民部長の黒﨑達也氏は、個人通知はしないものの、死亡届に伴い周知を図ると述べた。
さらに、三角町の振興策として、民間投資を引き出す方法として過疎債の活用に関する提案や、過去の実績をもとにさらなる振興策を進める必要性が強調された。これに関連して経済部長の浦田敬介氏が三角西港の活性化についての計画を発表し、観光振興に向けた取り組みを説明した。
最後に、中学校部活動の社会体育移行についても言及され、教育長の平岡和徳氏が指導力の向上や、地域との連携を重視する考えを示した。今回の会議を通して、宇城市の多様な課題に対する取り組みが継続していることが確認され、さらなる発展に期待が寄せられる。