令和5年9月5日に開催された宇城市議会定例会では、宇城市の教育環境や企業誘致、そして今後の地域振興に向けた施策について議論がなされた。
議事の中で、特に注目されたのは、豊福小学校の新築建て替えに関する豊田紀代美議員の質疑であった。この件について、教育部長の豊住章氏は、校舎や体育館について行われた耐力度調査の結果、大部分が耐震基準を下回っていることを明らかにした。これは熊本地震の影響も考慮され、抜本的な対策が必要であると指摘され、守田憲史市長も建て替えの必要性を強調した。
また、企業誘致においては、過去数年での投資件数が増加していることが報告された。市長政策部長の元田智士氏によれば、宇城市への企業誘致は進んでおり、特に環境リサイクルに特化した企業の進出が具体化している。今後も関係機関との連携を強化し、地域経済の活性化を図る構えである。また、地域における半導体関連企業の進出も進められ、地元企業への支援策も設けられている。
一方で、宇城市の今新地川の改修についても議論された。大雨による冠水問題を抱える中、土木部長の平木恵一氏は進捗状況を説明し、未改良の区間については早急な解決が求められていると述べた。地域住民からの要望も高く、行政としての責任が重いとされている。
さらに、給食費無料化の新制度についても言及があり、多くの家庭がその恩恵を受けるようになっている。宇城市全体の取り組みとして、子育て支援が重要視されており、市民からも高く評価されている。
最後に、もったいなかレストランについての提案があり、地域の食材を用いたイベントを通じて、観光や地域振興につなげる考えも示された。
議会では、市民の期待を受けた施策が次々と話し合われ、本市の未来に向けた前向きな取り組みが進められている様子が伺えた。