令和3年第2回宇城市議会定例会は、新型コロナウイルスに対するさまざまな議題が取り上げられた。特に注目されるのは、学校給食の無料化に向けた取り組みや、新型コロナウイルスの影響がもたらす問題についての議論である。
まず、学校給食の無料化に関して、教育部長の豊住章氏は、実現に向けた課題として継続的な財源の確保や、給食費の公会計化の必要性を挙げた。資料によると、公学校の給食費の公会計化に関しては、制度整備や環境整備が年単位でかかるとのことで、実施時期については具体的な見通しが立てられない状況である。これに対して五嶋映司議員は、公会計化がなければ給食費無料化が不可能との説明に対し、異議を唱え、給食費の無料化を早急に進めるよう求めた。
また、新学校給食センターに関して、豊住教育部長は令和3年8月1日からの供用開始を予定していることを報告した。新センターは、現在の給食関連業務の効率化を掲げており、地域業者からの地産地消への取り組みを強化していく方針である。五嶋議員は、地元業者からの食材調達も積極的に行うよう要望した。
次にいじめ問題について、教育部長の豊住氏は、いじめの実態を多角的に捉え、学校における対策の必要性を訴えた。また、いじめが発生した際の調査や対応についても、学校がしっかりとした体制を持つことが求められている。中山弘幸議員は、いじめへの早期発見や対応策の重要性について強調し、教育現場での課題解決の重要性を訴えた。
農業政策においては、経済部長の黒﨑達也氏が、宇城市の農業の課題や政策に言及した。特に家族農業を維持するための施策として、農地中間管理機構による集積や新規就農者支援が挙げられた。議員は継続的な支援を求めた。
最後に、タイケン学園の誘致計画について、総務部長の天川竜治氏は、日本ウェルネス高等学校熊本キャンパスの設立について進捗を報告した。開校に向けての協議が進められており、地域経済の活性化に寄与する期待も寄せられている。