令和3年8月17日、宇城市議会臨時会が開かれ、重要な議題が審議されました。議題には新型コロナウイルス対策や公共施設改修工事に関する承認・契約が含まれており、特に新型コロナウイルスワクチン接種の補正予算が注目されました。
市長の守田憲史氏は、初めに大雨による被害状況について報告しました。警戒レベルの発令と避難所の開設を行ったことが強調され、人的被害はないと報告されました。
感染者数が増加する中で市内の新型コロナウイルス対応についても言及。累計感染者数は250件を超え、ウイルス対策の必要性が改めて強調されました。市では12歳以上の市民への接種券の送付が完了し、65歳以上の接種率は88.9%に達しています。これに対し、健全な接種率を確保する努力が続けられています。
次に議案第53号の承認が求められ、令和3年度一般会計補正予算が提案されました。この中には新型コロナウイルスワクチン接種対応や災害復旧に関わる補正が含まれ、議会は高い関心を示しました。総務部長の天川竜治氏は、具体的な予算額を示しながら、各対策の必要性を説明しました。特にも、ワクチン接種体制の確保に向けた委託料の増額が重要であることが強調されました。
さらに、工事請負契約に関する議案第54号では、中央図書館等中規模改修工事の契約が承認されました。教育部長の豊住章氏は詳細を説明し、老朽化した施設の改善が求められる現状を述べました。
議案第55号の業務委託契約についても議論され、公共施設長寿命化計画の一環として、内部空間の製作業務がカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社に委託されることが決定しました。この契約に際して、議員たちは透明性と競争原理の担保について疑問を呈し、質疑が多く交わされました。
最終的には、熊本県市町村総合事務組合規約の変更についても議論され、全議案は賛成多数で可決されました。議会の日程は、すべて終了し、閉会に至りました。市民の福祉が優先される中、効果的な施策が推進されることが期待されています。