令和3年9月3日に宇城市で開催された定例会では、一般質問が行われ、様々な重要なテーマが取り上げられた。約21名の議員が出席し、特に新型コロナウイルス対策やICT教育が主な焦点となった。
12番の五嶋映司議員が質問を行い、政府のワクチン接種促進策について厳しい現実を指摘した。彼の発言によれば、宇城市の感染状況は依然として悪化しており、接種率が56.4%に達しているにもかかわらず、自宅医療を余儀なくされる人々が増加しているという。五嶋氏は、感染拡大防止に向けた市の職員の努力を求め、現状の施策に対する疑問を表明した。
次に、ICT教育に関する質問が挙げられた。教育部長の豊住章氏は、タブレット導入の効果と課題について説明した。全ての小中学校でのICTを利用した授業が進行中であり、特別支援学級を含むすべての学年において活用が始まっていると述べた。しかしながら、教員の負担が増えている問題については認識しており、研修や副次的なサポートの必要性も感じていると強調した。
さらに、有害サイトへのアクセスに関する課題も提起された。五嶋議員は、子どもたちが危険なサイトにアクセスする可能性について懸念を示し、教育部長の豊住氏は、学校が実施しているフィルタリング対策を説明し、必要に応じて個別対応も検討していると答弁した。
また、家庭でのICT機器利用についても質問があり、学校側は利用履歴の確認及び使用ルールの明示していることを報告した。
休憩後、議事は地域防災についての質問に移った。河野正明議員は防災気象情報の確実な伝達方法について質問し、総務部長の天川竜治氏は、緊急時の情報提供や防災対策の重要性を再確認し、今後も気象庁との連携を強化する方針を示した。
さらに、消防団の人材確保に関する質疑において、坂下勲議員は人員の減少とその対策について提言し、市長は団員確保への改善策を検討し、処遇改善が必要であるとの認識を示した。