令和3年第3回宇城市議会定例会が2021年9月1日に開会した。
本定例会では、経済や福祉、さらには防災など多岐にわたる議題が討議される。特に、行政報告で市長の守田憲史氏は新型コロナウイルスワクチン接種の進捗状況を報告した。65歳以上の接種率は90.1%に達し、全体で55.6%であると強調した。
ワクチン接種に爪痕を残している新型コロナウイルスの感染状況についても言及。市内での感染者は累計362件に達し、先週のみで45件の新規感染が確認されている。引き続き、国や県と連携を保ちながら感染対策を進める意志を示した。
議題としては、令和2年度の経営状況報告も重要な位置を占めている。三角町振興株式会社、不知火温泉有限会社、アグリパーク豊野の経営状況について報告された。また、不知火温泉有限会社は新型コロナウイルスの影響により経営を停止し、破産申立てが行われたことも話題になっている。
さらには、令和3年度の補正予算案も提案され、宇城市の一般会計においては83億円を見込むなど、経済対策や教育、健康福祉に配分される見込み。特に現在進行中の熊本ヴォルターズのプレシーズンゲームの開催が決まり、地域活性化への期待が寄せられる。県内初のプロバスケットボールの試合が宇城市で行われることは、市民にとっても大きなイベントである。
また中体連の全国大会に出場した松橋中学校女子ハンドボール部および柔道部の活躍が報告され、選手たちに対する称賛も忘れられなかった。特に女子ハンドボール部は準優勝に輝き、柔道部の選手は個人戦で優勝を果たした。
今後の課題としては、新型コロナウイルスなど不透明な状況における市の施策の推進が求められる。議会は、それに応じた予算配分や施策の見直しを検討し続けることになりそうだ。