令和3年第2回宇城市議会定例会が開かれ、一般質問が行われた。
議事では、4番の三角隆史議員が教育行政や防災・減災、宇城市の魅力創出について質問をした。特に、教育における社会体育への移行についての意見が述べられた。三角議員は、社会体育への移行が子どもたちの運動機会を減少させる懸念があると指摘した。
教育部長の豊住章氏によると、社会体育移行初年度の会員数は280人だったものの、運動環境が不十分な状況も懸念されている。議員は、子どもたちの体力低下や運動機会の不足が問題であるとし、学童スポーツクラブの設立についても触れた。
また、防災については、昨年の台風を例に挙げ、防災拠点センターの誘導標識不足が課題であると指摘された。総務部長の天川竜治氏は、今後の誘導標識の強化計画について言及し、市民が迷わず避難できるよう努めると答えた。
更に、魅力創出のための施策が議論された。三角議員は、熊本県内の魅力度ランキングで宇城市が最下位であることに触れ、知名度向上への具体的な取組が必要であると訴えた。企画部長の西岡澄浩氏は、SNSを活用して宇城市の魅力を広める方針を示した。
また、脱炭素に向けた市の活動についても説明があり、市民環境部長の杉浦正秀氏は、様々な環境保護施策を推進していることを報告した。特に、リサイクル活動やフードドライブの取り組みが強調された。
続いて、観光アンバサダー制度についても言及があり、経済部長の黒﨑達也氏は、地域の観光地をSNSで伝える役割を担うことを説明した。今後の市の取り組みが、訪れる観光客の増加につながることが期待されている。
全体として、会議では教育、防災、魅力創出、環境対策について多岐にわたる議論が行われた。これらの施策を通じて、宇城市の未来と発展が切に求められていることが浮き彫りになった。