令和4年第2回水戸市議会定例会が6月21日に開催された。本議会では重要な議案が多数取り上げられ、特に水戸市納豆の消費拡大に関する条例や緊急の経済支援策についての意見が注目を集めた。
議案第47号から第56号について、須田浩和議長は「全会一致で原案を可決した」と報告した。特に、産業消防委員長の飯田正美氏は、「納豆消費拡大を図るための条例制定が、市内産業の活性化に寄与する」との見解を述べた。
また、報告第10号から第18号においては、水戸市の一般会計補正予算が議論された。補正予算の目的は、コロナ禍による物価高騰を受けた緊急支援にあり、特に農業や商業への支援策が盛り込まれている。この点について産業消防委員会の審査報告がなされ、全会一致で原案の可決が決定された。
特に議第11号の「水戸市納豆の消費拡大に関する条例」では、市の代表的な特産品である納豆の消費を促すための施策が提案された。条例が成立することにより、地産地消の取り組みも期待されるとされ、提出者もその必要性を訴えた。
議会では、他にもカーボンニュートラル達成に向けた意見書についても議論され、学校施設のZEB化及び環境教育の推進に関する強い要望が出された。これは、環境問題に対する地域の取り組みを強化する試みと位置づけられている。意見書は全会一致で可決された。
一方で、物価高騰に関する意見書は議会での賛成が少なく、否決された。この問題に関して中庭次男議員は、「国保税の限度額引き上げが市民生活を直撃する」と反対意見を表明し、周知の徹底を求めた。
また、小泉康二議員の辞職に関する問題も議題に上がり、議員の長年の貢献に対する感謝の言葉が議場で交わされた。議長は「今後の選出に期待する」と述べ、次の選挙への動向が注目される。
最後に、閉会中の各委員会における事務調査が報告され、これまでの決算及び市民生活に関わるさまざまな問題への調査が今後の焦点となることが示された。