令和5年3月13日、関係者が出席する中で開催された水戸市議会定例会では、各議員が様々なアジェンダについて討議を行った。
特に注目を集めたのが、新年度の予算編成に関する高橋 靖市長の発言である。市長は、令和5年度の予算において「みと魁プラン」を基にした6つの基本方針を導入し、子育て支援や地域経済の活性化の重要性を強調した。市長は、特に子育て支援が最重要政策であるとし、「こども・子育て世帯に対する経済的負担の軽減は急務」と述べ、新年度から1人3万円の新入生応援金を支給する計画を明らかにした。また、中学校の給食費無償化も進められるとのことだ。
さらに、子育て支援パッケージである「みとっこ未来パッケージ」を立ち上げ、特に中でも子育て世帯への負担軽減となる施策を強化し、相談・支援体制を充実させる考えを示した。これに対し、議員からは具体的な進展について質問があり、各項目について詳細な説明が求められた。市民のニーズに基づく支援策の強化が必要であるとする意見も多く見られた。
さらに、健康管理体制についても議論が行われた。特に、水戸市休日夜間緊急診療所の役割について、実際の診療体制や課題も浮き彫りとなった。コロナ禍での対応の中で、この診療所の重要性が再確認された様子である。高橋市長は、クリニックが連携を持ち、医療の提供体制が維持されていることに安心感を示しつつ、今後も医療環境の充実を図る考えを示した。
また、環境問題に関する発言も注目され、地球温暖化対策についての水戸市の次なるアクションプランなる「水戸市地球温暖化対策実行計画(第2次)」の策定が進められていることが確認された。市は、2050年までを見据えた具体的な施策を推進していく態勢を整え、継続的に温暖化対策を進める意向を強調した。
さらに、マイボトル給水スポット設置に関する検討も行われ、プラスチック削減に向けた取り組みの一環として、公共施設や観光地への設置が進められると市長が答弁した。市民からの反応も良く、特に夏場の熱中症対策としての効果が期待されている。
全体を通して、議会では市民への支援のあり方や、地域経済の活性化、医療体制の整備といった各アジェンダにおいて様々な意見が交わされ、水戸市の今後の展望や資源の活用に向けた活発な議論が続いた。