令和3年第1回水戸市議会定例会が、3月8日に開会された。
会期は17日間との決定がなされ、提案された及び追加提出された議案について審議が行われる。市長からは、43件の議案と25件の追加議案が報告された。特に注目されるのは、令和3年度一般会計予算案、及び水戸市民会館条例についてなどである。
市長の高橋靖氏は、議案の説明の中で未来に向けた水戸市の成長を目指す方針を強調した。特に、新型コロナウイルスに関連する施策は市民の学びや生活の質の向上に貢献することが期待されている。市長は、「医療従事者やサービス提供者の努力に敬意を表し、引き続き感染症対策を推進していく」と述べた。
新たに設置が提案されている水戸市民会館と健康増進センターは、地域におけるコミュニティ形成や健康促進に寄与する見込みである。市長は「市民の生活をより豊かにする施策が重要であり、さらなる支援が必要である」と述べた。
予算案においては、一般会計の予算規模は1185億1000万円とし、前年度比で少しの減少があると報告された。歳出では、民生費や教育費が占める割合が高く、特に子育て支援が最重要課題であると強調された。市長は「子育て世代が安心して暮らせる環境を整えることが市の責務である」と示した。
さらに、予算案では障害者支援や高齢者保健活動の強化、また地域経済と教育機関の連携も進めていく姿勢が明確にされている。市長は「皆が元気で暮らしやすい街にするための取り組みに全力を尽くす」と強調した。市議会は今後、これらの議案を詳しく審議し、各々の決議を行う予定である。